今回トータルで23曲にも及ぶレコーディング、MIXDOWN、マスタリングの全行程を全て一人で担当させていただいたここ数年来では久々となるフル参加作品が出来上がりました。
それだけをとってみても、最近ではMIXだけとかアルバム数曲とかが多い中、メンバー並びにクライアントの相当な気合の入れようが感じられました。当然私もその期待に十二分にお答えしたく一点の妥協もない完璧な作品を生み出せたと思っております。
シングル4曲入りが2枚とアルバム15曲入り1枚の計3タイトルですが全て違う曲。(通常はシングルの1曲目はアルバムに入れる事が多いのですが…..)それだけに聴きごたえ満点です。
私は今回サウンドプロデューサー的な参加をさせていただいたと思っておりますが、その中の一つでは、
全ての曲に時代設定を設けその時代のテープレコーダー(STUDER2inch,1/4inch,1/2inch,8chトラックレコーダー、PROTOOLSなど)、マイク、レコーディング手法を全面的に再現した実に手の込んだ内容になっております。
ある1曲はバンドメンバー4人に縦一列に並んでもらいマイク1本とか、
マイク4本立てて1トラックに録音したりとか….イコールMIXとか、
スタジオの窓全開で、外の音も同録したりとか…その曲はマイク3本位….
あるMIXではコンピューターを使わずマニュアルで行ったりとか….
もちろんマルチレコーディングも行いましたし、PROTOOLSでEDITバリバリの曲もあります。
とにかく思いついた事は全て行ったと言っても過言ではありません。
マスタリングにおいても時代設定を壊す事なくハイファイありローファイありモノラルありでレベル差や音像もかなりバラエティーにとんでいるにも関わらず何ら違和感なく自然に聴ける完璧なマスタリングを行ったと思っております。
今年1月から始まったレコーディングも9月末までに及んだ、自身最長レコーディングとなりました。
それだけに思い入れも相当なもので出来る限り多くの人に聴いていただきたいと願っております。
*写真は打ち上げ中ですので、皆表情が緩めです。